英文に目を通しているときのアタマのナカ

英文に目を通しているときのアタマのナカ

これを理解するためには、コミックを読んでいる時を想像してみるとよい。どんなコミックでもよいが、例えば、「進撃の〇人」を読んでいる人が目にしているものは、実際には静止している絵だが、意識が向かっている先は、暴れている巨人だったり、逃げ惑う人の声だったりする。つまり、見えるはずのない「動き」「音」「色」などを勝手に補正して、そこで描かれている物語に集中しているのだ。

これは、日本語の小説を読む時も同じで、目にしているのは日本語の文字の羅列だが、意識は、それが表している情景や、登場人物の動きや心の機微に向いている。

そして、これが理解できれば、英文を読んでいるときの頭の中身も想像しやすいだろう。読解をしている間に目にしているのは、主にアルファベット、句読点、空白であるが、頭の中で浮かんでいる中心は、その英文で表されているイメージである。