INTRODUCTIONを具体的に考える

例えば、「高校生は、授業の一環としてスマホを利用することをどう思いますか?」という出題に対して、①「利用することはよい」、②「いろんな情報が得られる」、③「高校の外だけでなく、世界中にアクセスすることができる」という内容が必要だと判断できたとします。

もしこの中からINTRODUCTIONを作る場合、まず、①「利用することはよい」を英文で表したものが候補としてあがります。読み手は、出題に対してあなたがどのように答えるのかと思いながら読み始めます。なので、問いに対する直接的な答えは、読み手の意識を一歩進ませられるといえます。

また、それ以外の内容も、INTRODUCTIONに使えます。現代では、スマホを使って➁「いろんな情報が集められる」のは、普段常に意識化しているわけではないかもしれませんが、常識、もしくは事実ということができると思います。そういった、常識、事実を取り上げ、普段意識化していないものを意識の上に載せるという意味で、読み手の意識を一歩進めているので、これも、INTRODUCTIONに利用できると判断できます。

③「高校の外だけでなく、世界中にアクセスすることができる」はどうでしょうか。一般の人にとって、いや、高校生にとってでも、普段意識しなさそうな内容ですが、言われてみたら、そうかもしれないという感想を抱くかもしれないものです。ギリギリINTRODUCTIONの資格があると考えてもいいと思います。  

では、出題に対してあげられた3つの内容以外に関してはどうでしょうか? 読み手も知っていそうな、でも普段は意識していないかもしれない、社会的な現状、一般常識の中からなど、様々なところから探ってみます。この出題は、「スマホ」がテーマになっているといえるとは思いますが、「教育」がテーマであるといってもいいはずです。そこで、教育に関して、スマホの情報の集めやすさが生きる文脈など、もろもろを考え、「現代社会で情報を集めることが大切である」、「教育は、社会に生かせる、実用的なものであるべきだという側面がある」などをINTRODUCTIONに持ってくることができるとおもいます。